【ラジオ】怖い話選手権 9/1、Hedgehog Diaries

9/1のラジオ『Hedgehog Diaries』を聞き逃した方にラジオの内容を紹介します。

Hedgehog Diariesとは・・・

千葉県を放送対象地域とするbay fm78のラジオ番組で10年以上を続いている長寿番組

DJは細美武士さん(ELLEGARDEN、MONOEYES、the HIATUS)

USBには何が入ってる?

細美さん

今日は先週告知した通り、怖い話選手権ということで、みんなからすごい怖い話のメールをたくさんもらってますっていう。なんか今まで、毎年一回やってきて、今年1番多かったですね。1人で何時間もずっと怖い話、みんなのメールを読んでたら、結構はい、なんか不思議な気分になるんですね。はいまず1通紹介しましょう。

1人目

こんばんは。今まさになんですけど、さっき鞄のポケットを見てみたら見ず知らずのUSBが入ってました。あれって思って。これ、PCに繋げてもいいでしょうか?

細美さん

怖いですね。あの、予想される最悪の事態は、そのUSBをPCにつなぐとパッと動画が始まって、そこには古びた井戸が写っていて、髪の長い白い服を着た女性が、井戸から不思議な動きで上がってきて、なんて言うのもね。ちょっとあるのかなぁなんて思ってますね。まあ、また結果は報告してもらえると。来年報告してもらうと、いいかなと思います。

ここで流された曲は、

  • James Blake – Life Is Not The Same

コロナ禍で起きる恐怖

二人目

新木場公演が今から楽しみで仕方ありません。

そんな僕も、つい先日怖い体験をしました。毎日リモート出勤の僕のランチタイムルーティンはギター練習とオナニーなのですが、その日も早めに昼食を済ませ、己と向き合う時を迎えようとしていました。いつもは先に1発抜いてからギターをかき鳴らしているのですが、その日はなんとなく先にギターを弾き始めました。チューニングを済ませ、いざストロークと思った矢先、同僚からのLINE通知。そこには「ZOOMのマイクがオンになったままやで!」というメッセージが。その瞬間、僕の背筋は凍りつきました。先にシコっていたらどんなに恐ろしいことになっていたのだろうか?危うく変態男の汚名を免れましたが、昼食のラーメンを作る時にSIRIに英語で話しかけてタイマーをセットしていることは筒抜けだったようで、僕のあだ名はその日からジョブズになりました。

3人目

冬が舞い戻ったかのような、夏の終わり、健康に過ごされていますか?

毎年恒例、怖い話大会ですね。ここで私の相方に起こった話を1つ。
昔々、幽霊の足だけを目撃したことがある相方が、つい先日、仕事帰りの薄暗い道で車を走らせた時のこと。ふと前方の歩道にぼんやりと浮かぶ人影に目を向けると、下半身だけがゆっくりと、こちらに向かってきた。ドキっとしつつ、そのまま、すれ違いざまにおそるおそるその人影を確認する。

よくよく見ると、めちゃくちゃ前傾姿勢のおじいちゃんだそうです。

4人目

これは10年程前の話です。

私は看護師をしており、その時に勤めていた病棟には御札が祀られていました。長年いるスタッフの人からはここで働いていた人がここで病気で亡くなって、その人の霊が出るから祀ってあると教えてくれました。まあまあ古い病院で出ると噂はあり、私も何度か不思議な体験をしたことはあります。けど、お札が貼られていたのはそこの病棟だけでした。

ある日の夜勤のこと。
次から次にナースコールがなるような日でした。自分の担当患者さんのナースコールが鳴りましたが、他の患者さんの対応中で出られませんでした。ナースコールが止み、もう1人の夜勤スタッフが出てくれたんだと思いました。その後、もう1人のスタッフに「さっきはなんとかさんのナスコールに出てくれてありがとう。何の用だったかな?」と聞いたところ、「私、出てませんよ。鳴ってるなと思ったけど、出られなくて止まったから、てっきり○○さんが対応したんだと思ってた。」と言われました。えっ、じゃあ誰が対応したの?頭の中はハテナだらけでした。

患者さんに確認しに行ってみようと思い、その患者さんのところに伺い、聞いてみると。「ああ、来てくれたよ。おかっぱの看護師さん」と教えてくれました。その当時、夜勤は2人でやっており、私ももう1人のスタッフも髪を結んでおり、おかっぱではありませんでした。そんな不思議な体験をしたことを長く勤めているスタッフの方に話したら。「えっ、」という顔をされ、亡くなった看護師の方がおかっぱの髪型だったことを教えてくれました。

聞いたときはビックリしましたが、その人が見るに見かねて対応してくれたのかなと思い、その時は怖いよりも助けてくれた感謝のほうが強く、帰りに御札に向かってお礼を伝えて帰りました。

あまり心理的なことは気のせいと思い信じないようにしているのですが、こればかりは気のせいには出来ない体験でした。

細美さん

ちょっとうん。少し怖いなと思いつつも、心温まるような感じもするお話、ありがとうございました。

ここで流されたお次の曲は、

  • Halsey – Ya’aburnee

仲良くなった方が、実は・・・

4人目

数年前の話です。

当時、自分が住んでいた家の近所に古い商店街があり、そこに可愛い野良猫がたくさん住み着いていたので、仕事帰りに撫でにいくというルーティーンがありました。自分はロードバイクで通勤していて、いつものようにロードをしながら商店街に入った時、普段見慣れない男性がいることに気付きました。男性の傍らにはかっこよくカスタムされたクロスバイクが立てかけられていて、男性は猫をなでて可愛がっていました。私が傍を通ると、「あれ、君、ロードに乗るの?女性で珍しいね。俺もクロスのってるよ」と話しかけられたので、「そうなんです。」と返しつつ、意気投合。会話の中で男性の事が幾つかわかりました。出身地、年齢、下の名前や喋り方、今は仕事をしていないということ。フランクでしたが、普通にいい人の印象です。この日以降も、男性と出会って会話する日がしばらく続きました。

ちょうどその頃、同じ地区で不審火が多発していると聞きました。ひどい時は同じ住宅のゴミ捨て場が朝夕で一日2回燃やされたりなんてこともあり、古い家屋も多い場所だったので、延焼するとまずいね。気味が悪いよと商店街の人ともお話ししてました。その男性も俺が住んでいるアパートも火つけられて、たまたま俺が見つけて消火活動をしたんだけど、大家は何も言ってくれないんだよなぁと話していたことを覚えています。

それからもう数日経った後、男性をぱたりと見かけなくなってしまいました。どうしたんだろうと思っている矢先に連続放火魔が逮捕されたとのニュースが飛び込んできました。とうとう縄に着いたかと思い記事を読んでみると犯人の特徴、年齢、職の有無、その他もろもろ捕まった方は、私が商店街で意気投合した男性そのものでした。自分が住んでいるアパートに火をつけられたという話も、自作自演だったのです。血の気が引いた感覚を覚えています。幸い、けが人などはいません。

でしたが、もし会話の途中で自分が口を滑らせて住んでいる場所を話していたら、名前を教えていたら、もしかするとと考えると、今でもゾッとします。結局1番怖いのは人間だと心底感じました。このようなことがあって、他人にはガードを一切解かないと言う戒めになっています。

細美さん

なるほど。俺、こういう体験無いですけどね。テレビ見てたら、あれ、あの人じゃんみたいなことはないですけどね。これは、ぞわっとするでしょうね。

まあ、無事で何よりだということと、あとまあやっぱりね。人には色んな人がいるからね、個人情報は慎むのが良いんだなと思いました。

5人目

5年ほど前、関西の方へ3泊4日で旅行に行った際、2日目の夜に週5くらいのペースでランニングが日課になっていたので、この日の夜も走るかと思い、とあるお寺の方まで冒険がてら走ることにしました。

街灯がある街中から、お寺の敷地内に入ると一気に暗くなります。先が暗すぎて見えにくくなってきてしまい、ちょっと危ないなと思いながらも進んでいきました。と、先に何か光るものが。ガサガサと音がして、ビビりながらも携帯のライトをつけると鹿が。鹿の目が光って見えたようです。なんだとホッとしたのもつかの間、寺の方に向かおうとすると今度はぼそぼそと、遠くから何かが聞こえてきました。走るのをやめてゆっくり歩いて進んでいくと、お経を唱えるような声がしてきました。その声がする近くまで進むと誰かがいる気配がしてライトを照らすと前を見てお経を唱えるお坊さんが。

「こんばんは。すみません、こんな時間に。」と声をかけたのですが、お坊さんは前を向いたまま。もう一度少し、大きめの声で「こんばんは!」というと理解してくれたのですが、そのお坊さんの目は真っ黒で眼球がなく、何も見えていないような感じでした。自分はそれにびっくりして、急いで来た道を全力で走って引き返し、街灯のある、明るい街中まで息を切らしながら帰ってきました。恐怖で後ろを振り向かなかったので、追いかけて来たのかわかりませんが、なぜあの暗闇の中で1人でお経を唱えているのかわかりません。もしかしたら、この時間にこの場所へは来るなという感じだったのかもしれません。

次の日になって、お寺の住職の方にお話を聞きに行ったところ、昔亡くなられたここのお寺の僧侶の地縛霊かもしれませんね。よろしかったらお祓いをさせてくださいとのこと。お祓いをしていただき、その地を後にしました。トラウマになってしまい、夜はできるだけ明るい道を選んで走るようにしています。

細美さん

これは結構ガチですね。

いや、俺、これ読んで、すげえなと思ったのは。眼球がなくて真っ黒だった、その京都の坊さんを見てしまって、走って逃げたお寺に翌日戻ったのがすげえなと。いくら明るくても。

でも、お祓いできたのは良かったのかもしれないね。いや、俺もたまにね、あのツアーとかで地方に行ったとき、夜走ってて道わかんないけど、まあなんとなくこっち行ってみるかなんて言った時に、広い墓地とかに入っちゃった時のあの感じはもうほんと背筋がぞわぞわあってなりますね。

最後に流されたのは、

  • THE HIGH-LOWS – 虫

偶然なのか、必然なのか

6人目

これは僕が20歳そこそこの頃の話です。

当時、地元九州を離れ、上京してバイトしながら音楽活動をしていました。ちょくちょく地元の連れと電話で連絡を取り合って。その時は連れから電話してきて、お前に別に用事ないしとか、もう、お前と話したくないとか、いつも通りの冗談半分で他愛もないやりとりをして電話をしました。それが、僕と連れとの最後の会話となりました。

1週間ぐらい経って、そのツレが喘息の発作で亡くなったからです。あまりに突然のことで、現実的に受け入れられず、半信半疑のまま通夜に参列するために飛行機で九州に帰りました。空港まで友人が車で迎えにきてくれて、通夜の会場に向かう最中、すごく渋滞していて、時間に余裕を持って向かっていたのに、このままだと時間に間に合わなくなるな、なんて話をしてて、僕らは友達の通夜に参列するとか経験もないし、遅れていくのってあんまり良くないんじゃないかと少し焦ってそんな話をしていました。そんなときにつけていたラジオからハイロウズの虫という曲が流れてきました。

僕と友達はびっくりして顔を見合わせて、お互いの腕の鳥肌を見せました。というのも、その曲は亡くなったツレの大好きだった曲で、カラオケに行けば必ず1曲目に歌った曲。ここら界隈ではその連れのテーマソングと認識されていた曲だったからです。なんでこのタイミングでラジオからこの曲が流れてきたのか?発売したばかりでもなければ、その当時の流行りの曲でもない。確率で考えれば、偶然という言葉で片付けられるのかもしれないですが、その時の僕らがそんな捉え方ができるわけもなく、「焦らずゆっくりでいいから気をつけておいで」というそいつからのメッセージなんじゃないかと2人で話して、そう解釈しました。その後、無事に通夜に間に合う時間に会場に到着して、連れを天国へと送り出してきました。怖い話かどうかは十人十色の解釈かもしれませんが、残暑に少し涼しさを感じていただければ幸いです。もしよければ今度は僕からハイロウズの虫をリクエストさせてください。

細美さん

なんかこういうことってあるよね?生きていると色々あるな。

さあ、今回紹介された怖い話の中で、倉庫に眠る、活動休止前のELLEGARDENのリストバンドがプレゼントされるとのこと。選ばれたのは、眼球のないお坊さんのお話でした!

MONOEYESのチケットに関して

  • 今後もリセール行い、払い戻し対応はない予定のようです。

理由としては、

・リセールと払い戻しを同時に行えない

・リセールに出したチケットの購入率は100%であり、払い戻しと同じ効果があること

また、現状では公演4日前まで受け付けているリセールの期間を公演2日前まで延長できるようにシステムを更新中とのこと。更新でき次第、公式サイトなどでアナウンスされるそうです。

お知らせ

今回は、めったにない企画ものでしたが、普段はもっとざっくばらんなトークが繰り広げられます。

先週分もまとめていますので、良かったらこちらも見てみてください。

細美さんが尊敬する先輩のお話をされていました。

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